コーヒーの栽培について

台風21号、22号のコーヒーの木への影響と試した防風対策

10月に入り21号と22号と2つの台風を経験した。

昨年は沖縄への台風上陸はなく、幸いコーヒーの木には何の被害もなく過ごせた。その一年の間、コーヒー栽培をされているほかの農家の方から沖縄の台風の怖さを何度か教えてもらっていたので、何か対策をしておかないとと考えていた。

なので台風21号がくるであろう1週間前に、各苗の支柱を立て直したり、防風ネットで覆ったりした。

ただ、どの程度の風の強さに対して、どの程度の対策が必要なのかが全く想像できないので、いくつかのパターンを試すことにした。

台風21号のときの防風対策と結果

台風21号の概要

発生期間 2017年10月16日 – 10月23日
最低気圧 925 hPa
最大風速(日気象庁解析) 50 m/s(95 kt)
最大風速(米海軍解析) 135 kt
死傷者数 死者7名
Wikipediaより

実施した対策

  1. 竹の支柱を幹に添えて一本立てる。それをまわりから支えるように三本の支柱で補強。
  2. 幹に添える一本目の支柱を直径2センチ程度の鉄の棒にする。まわりの三本は竹。
  3. 上記支柱に加え、苗の周りに鉄の柱を立てて防風ネットで壁を作る。
  4. 小さめの苗には、ビニールハウス用の半円パイプでドームを作り、個別に防風ネット。
防風対策の様子
防風ネット
防風対策の様子

結果

  • どの対策においても被害はほぼなし。
  • 枝が揺れて落ちたのか、実が何粒か落ちた程度。

21号は日本全体で見ると被害の大きい巨大な台風だったが、沖縄ではそれほど大きい台風ではなかった。島には上陸せずあまり近づいてもいないので、25m/s程度の風だった。体感的にも強さを感じなかった。

ということで、この25m/s程度の風の場合は竹の支柱で十分なことがわかった。

台風22号のときの防風対策と結果

台風22号の概要

中心気圧 975hPa
中心付近の最大風速 30m/s(60kt)
最大瞬間風速 45m/s(85kt)
気象庁サイトより 平成29年10月29日09時50分 発表時点

実施した対策

21号の時と同じ

結果

1) 竹の支柱
→木は全て無事。枝は細かいのが無数に折れている。
→竹支柱、結構強い。

2) 鉄の支柱
→上記竹と同じ。

3) 竹の支柱+防風ネット
→木は無事。
→だが、何本か太めの枝が折れた。。なぜ!
ネットの有り無しは関係なく、生えている場所や風の当たり具合によっては折れてしまうってことか。

4) 個別ネット
→当然だが全く問題なし。むしろ葉のツヤもきれいで元気に見える。

台風22号はきれいに沖縄に上陸したので、台風自体の規模は小さいけども、風はかなり強かった。畑のあるうるま市あたりは瞬間最大風速45m/sで、それが6時間くらい続いたんじゃないだろうか。
このくらいだと、木自体は無事だが、枝が折れることがわかった。

まとめ

瞬間最大風速45m/sくらいなら「竹支柱のみ」でも大丈夫。
ただ、場所によって風の当たり具合によって枝は折れる。

風のあたり具合は植えてからでないと分かりにくいので、完全に地植えにする前にプラスチック鉢ごと植えて、いい場所を見つけながら移動するのもいいかも。
あと竹は1シーズンで腐るだろうから、風の当たりにくい良い場所見つけたらそこでは鉄の支柱がいい。

下に落ちたコーヒーの実
下に落ちたコーヒーの実

これは、今年の初収穫か?