2017年12月

コーヒーといえばおしゃれなカフェ。
コーヒーが好きって人と話すと、だいたい2〜3軒はよく行く好きなカフェがあるらしいし自分もそう。
そんでどのお店もだいたいにおしゃれ。
なんであんなおしゃれに感じるのか。それは素敵な植物があるから。

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お店自体の立地や壁の素材や色、テーブルや椅子・ソファなどの具合、カップや皿、店員さんの雰囲気など要素はいろいろあるけども、「いかした植物があるから」というのが実は結構影響でかくて、ないなんてのはあり得ない。
もう、おしゃれだなと感じた瞬間そこに植物あり。カフェやろうって時には当たり前のことなんだろうきっと。
店構えやテーブルが普通だとしても、ちゃんと手入れされたバカでかいサボテンといかしたゴムの木が入口脇にあったら入っちゃうはず。あ、おしゃれだなーとか思っちゃうはず、紙コップでも。

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六本木のコーヒーショップ。でかい、いいね。

コーヒーを育てているくらいなのでいつか自分もお店出して育てたコーヒーを提供したいとか思ってて、その時は店内にたくさん植物を置きたい。

やはり壁にはビカクシダ。サボテンもいい。



店にある植物を見るとき気になるのは、どんな種類の木を置いてるのか、と手入れ具合。レンタルで豊富に選べないなどの事情もありそうだけど、おしゃれな木にしようとするとある程度絞られるのでどうしても似てしまうのはしようがないところ。

よく見るのはウンベラータなどのフィカス属とかパキラとかモンステラとかエバーフレッシュとか。壁にはビカクシダ。あとサボテンや多肉植物を置いてるとこも多い。自分もサボテンをでかくしたいなー。
でかくなるサボテンを今から育てて大きくしておいて、入り口入ってすぐのとこにドンっと置けるようにしておきたい。

あと大事なのは手入れ具合か。植物を置いてるだけじゃダメで、ちゃんと手入れしているかっていうのは大事。本来はツヤがあって美しい緑色のはずが、葉の表面にホコリがかぶっているようだとつらい。そこらへんはレンタルならば手入れされているのが届けられるし、定期的に交換されるんだと思うので気にしなくていいはず。とはいえ育てる面白みが欲しいのでやはり自分が気に入ったのを置いてこまめに手入れする方が良いか。

いま育てている植物たち


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モンステラ。挿し木で増えるらしいのででかくしたら増やしたい。

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ビカクシダ。お義父さんのバカでかい株から少し分けてもらい自分の分として育て中。

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サボテン。すぐ傷がついて最初はへこんだが、それはそれでタフな感じもあっていい。ドーンと置くには時間かかるな。。

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多肉。これらは葉挿しでどんどん数増えるので、次は一株をでかくしたい。

ジャングルのような店を目指す。

コーヒーの木はあまり日に強くない


コーヒーといえば「ブラジル」「エチオピア」「インドネシア」など赤道近くの地域で栽培されているので、気温がものすごく高く、日が降り注ぐ灼熱の中で育つんだろうというイメージがある。
日本の中ではそんな地域に近い沖縄だからこそコーヒーが育てやすいということが確かにあると思う。

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ただ熱帯のように「気温が高い」ということ「日照」は別のことで、気温が適していても日照 (日の強さや当たる時間) が適さないと元気に育たない。

下記投稿でまとめたように、どうやら沖縄の気温はわりと適しているけども、夏の「日差し」は強すぎるらしい。
実際、日中ずっと日が当たり続ける場所に植えた木は葉が焼けて黄色くなったりした。

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沖縄の夏を経験するとわかるのは、気温や湿度が高いことに加え、上からガンっとくる感じの太陽の強さがあるなということ。だから人間もしょっちゅう水分を摂るようにしたり、なるべく日陰にいられるようにと気にして過ごしていたりする。

コーヒーの木は年平均22度くらいの高い気温は好むものの日の強さは苦手なようで、メジャーな産地でも日が当たりすぎないような工夫をしている。山の斜面に植えて午前午後で日のあたり具合が変わるとか、午後は霧が出やすいエリアに植えるとか、周りに高い木を植えて影をつくるといった具合に。
同じように、沖縄でコーヒーを育てるには日差しの強さをどう避けるかを考える必要がある。

シェードツリーにはマメ科がよいのか?



いま考えると当たり前だけど、自分が最初にコーヒーの木を植えた頃はこんなようなことは調べてなかった。どこに日が当たってどこが影になるかも気にしていなくて、むしろ日当たりの良さそうなとこから順に植えていた。。

というわけで、今更ながら太陽強すぎ問題を解決しなくてはならず、いまの畑は山の斜面ではないし霧も出ないので、周りに影をつくるためのシェードツリーを植えることに。

次の問題はどんな木をシェードツリーとして植えるかということ。インドネシアの農園へ視察に行かれている方の記事によると「ラムトロ」や「テプロシーア」という名前の「マメ科」の植物を植えているとのこと。

マメ科の植物を植えている理由は「作物の栽培には欠かせない『窒素』を土に還元する『豆科』の植物を、土の栄養分を良くするシェードツリーとして用いている。」とのことで、日陰を作る以外の効果も見込めて良さそうな話。

「マメ科 窒素」で検索すると確かにマメ科植物にはそのような働きがあるらしく、マメ科の根にいる根粒菌というバクテリアが引き起こす「窒素固定」という化学反応により、空気中の窒素をなんだかんだで土に還元するらしい。正直なんだかんだ部分を理解できてないが、トウモロコシや小麦の栽培などでも連作障害を防ぐ目的で収穫後にマメ科植物を植えて窒素を供給するとのことで実際によく用いられている手法らしい。

こんないい方法ならぜひにというわけで、マメ科の植物を調べてみた。そしたらあるある。沖縄のあちこちでよく見かける「ギンネム」、世界三大花木のうちの1つ「鳳凰木 (ホウオウボク)」、これもよく見かける。どちらもネムノキの仲間で葉が夜に閉じそうな形をしている。

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あと公園などに街路樹として植えられている「相思樹 (ソウシジュ)」。こちらは同じくマメ科の「アカシア」のようなかわいらしい黄色い花をつけてる。畑で黄色い花見れたらいい。

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観葉植物のエバーフレッシュもマメ科。
いろいろあって迷うが、まずホウオウボクは樹高が10〜15メートルくらいになるらしいのでシェードツリーとしては向かないように思う。
全く日が当たらなくなってもね。

相思樹は5〜10メートルくらいなので合いそう。エバーフレッシュも試してみたい。ギンネムも強そうだしいい影を作りそうだが、雑草に近いというか畑にとんでもなく繁殖してしまいそうで植えるのがこわい。

というわけで、まずは入手しやすいエバーフレッシュ と、相思樹を挿し木で増やしてから植えてみることにする。

シェードツリーを畑に植える



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まずエバーフレッシュを植えてみた。

沖縄珈琲生産組合の宮里さんの講演内容では、庭の塀としてよく植えられている「カポック」も成長が早く挿し木で増やしやすいので最適とされている。カポックはマメ科ではないけども経済面考えると良いかも。

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ということでカポックも植えてみた。
大きくなったら挿し木で増やしていきたい。

これで数年後にいい日陰ができるだろうか。
脇でちょっと休憩できるくらいのいい木陰ができたら、椅子とか持っていってアイスコーヒーとか飲みたいなー。うーん、期待!

コーヒーの木の栽培に適した環境として、「気温」や「雨量」「日照」「土質」などの生育条件というものがある。

「コーヒー 生育条件」とか「コーヒー 栽培条件」とかで検索すると出てくる。

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それらの条件に照らして沖縄の環境はどうなのか、コーヒーの栽培に適しているのか。まとめるとおよそ下記のような感じ

■雨

  • コーヒーの木の栽培には降雨量が年間1800mm~2500mm程度要る。

  • 雨季と乾季があるところが適している。


沖縄では、ここ10年間ほとんど1800mmを超えているようなので、年間の雨量は問題なさそう。ただ全く降らない乾季のようなものはないように思う。


沖縄珈琲生産組合組合長の宮里さんが登壇されている下記の講演内容によると
「コーヒー栽培には雨季乾季の季節の変化が重要で、乾季の終了時に降る雨の刺激でコーヒーが開花するとのことだが、沖縄の場合は雨季と乾季ははっきりしているものなのか?」

という質問に対し、

「沖縄の場合結構はっきりしている。冬が雨季、春から初夏にかけて梅雨に入る、開けると1~2カ月くらいが乾季で、また秋口からまた雨季が始まる。乾季と言っても夏場のスコールがとても厄介だ。水やりの加減に苦労する。」

と回答されている。実際にその時期に開花しているので開花を促すに必要な程度の刺激は与えられているということか。

もっとはっきりと乾季を作るとなると沖縄ではハウス栽培しかない。

■日照
  • 直射日光で日が強く当たりすぎると葉が焼けてしまって木が弱る。

  • 山の斜面など、時間によって日が遮られるような環境が良い。


どうやら沖縄の夏の直射日光は強すぎるらしい。他の生産者さんもそのようなこと言ってらしたし、実際自分の木もかなり日に焼けて葉が黄色くなったりした。

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畑の隣の竹林に近く午後に日陰になるようなエリアのほうが、木が年中元気なのでその程度がちょうど良いということ。
シェードツリーという日陰をつくる役目の木をコーヒーの近くに植えたりもするらしいので、沖縄でもシェードツリーを一緒に植えるのが主流になるんじゃないか。もし台風時の防風林の役目も果たせるとしたら主流どころか必須かも。自分の畑でも試すことにする。

■気温
  • 年中22℃程度が良い。

  • 昼と夜の寒暖差が大きい方が品質が高くなる。

沖縄は12・1・2月を除けば概ね22℃以上の平均気温がある。その12・1・2月は最低気温15℃あたりまでさがるのでコーヒーの木には結構過酷な環境ではある。ただ枯れるほどではないのでむしろ過酷さがいい方向に影響するといい。

昼夜の寒暖の差は、沖縄では実現難しい。エリアというよりも標高が高いか低いかが大きく影響するはずで、沖縄は北部の方でも高い山はない。
宮里さんは、沖縄は一年を通しての寒暖差が大きくそれが好影響を及ぼすだろうと仰られていて、それが味にどう影響するのか、沖縄のコーヒーの特長になるのかは今後実際の収穫をもって確認されるはず。

■土
  • 火山灰が風化したような、栄養が豊富で水はけの、よい土。

  • 弱酸性の土。

以前の投稿で確認した通り、自分のコーヒー畑の土は弱酸性だったので酸度はOK。

ただ水はけはそれほど良くない。若干粘土質な赤い土が混ざっていて、水を多く含むし、乾くと硬く固まりやすい。根の生育にも影響してると思うので、水はけのよい土を混ぜてみて生育がどう変わるかも試してみたいところ。

沖縄全体では大きく南部、中部、北部でそれぞれ特有の土質になっているとのことだし、おそらく畑ごとにもそれぞれ違いがあるはず。品質と味にとても影響がある部分だと思うので、実際に収穫された実をコーヒーとして飲んでみながら毎年調整していくことになる。気が長くないと大変な話だけども、天候と違って土は調整可能なのでなんとかしていこう。

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■風
これは沖縄特有の問題として「台風」があるので考えておく必要がある。
コーヒーの木は幹が細く少しの風でも揺れる。台風となると幹は折れるし木全体が痛んでしまって完全にダメになる可能性がある。実際東村のヒロコーヒーさんでは、5年前の台風で農園の木が全滅したとのこと。
ヒロコーヒーさんの農園は周りよりも一段低い窪地のようなところにあり、かつネットも張っていたりするんだけども、それでも台風はつむじ風のように巻き上げる風でコーヒーの木をなぎ倒したという話。恐ろしい。コーヒーは苗から育てて実がなるまで5年くらいかかるので、全滅は相当にこたえただろうなぁ。

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そこからまた5年かけて今年実がなったということで、そのコーヒーを飲ませてもらうのは本当に貴重だ。また行かないと。
なので、台風を防ぐために防風林は最低でも必要で、資金があれば強いハウスで育てるのが本当はいいんだろう。

■まとめ

まとめると、一般的なコーヒーの生育条件としていくつか問題はあるが、シェードツリーや土質など工夫することで適応できそう。それよりも本当に強い台風に備えてどうするかの方が沖縄でのコーヒー栽培としては大きな問題でその備えができないと適していると言えないのだと思う。
同じように幹の細い観葉植物の生産者さんなどはやはり強いハウスで育てているらしい。一度見学に行ってみたい。


コーヒーの木を観察していると、メインの幹には実がついていて、サブの幹にはついていないことに気がついた。サブの幹というのは、根元あたりからメインの太い幹とは別にもう一本分かれているような幹で、そのサブ幹にも枝がたくさんあるんだが実がついてないということ。

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これは2つの株ではなく根元で幹が分かれている状態。
今まで特に気にしてなかったけど、他の木でも似たような状態が多くあった。

木全体で枝や葉が多く茂ってる様は元気良さそうで良い見た目なんだけども、現在ついている実に少しでも多く栄養を与えたいと思い、サブ幹側の枝は切り落とすことにした。

で、切り落とした枝を捨てるのはもったいないということで、挿し木でコーヒーの木を増やせるかを試すことにした。まだ実がなる木が一本しかなく、穫れる実の数も少ない身としては、挿し木でも増やせることになるととてもうれしい。期待を込めて挑戦。

挿し木のやり方はAGRI PICKというサイトの情報を参考にさせてもらった。

一方、沖縄県内先輩生産者さんのブログにおいては、コーヒーの挿し木をいろいろな条件で試したが、成功率は低いという記録もある。自分の条件ではどうなるのか。

■試した品種と本数
アラビカ種ムンドノーボ
アラビカ種ティピカ

■時期と気温
時期は11月中頃。
平均気温 21.4℃
最高気温 29.3℃
最低気温 15.2℃くらい。

■発根促進剤 (活力剤?)
メネデール

■土
赤玉と鹿沼土と川砂、培養土を2:1:1:1くらいの割合で。


■手順

  • バケツにメネデールを100倍に薄めた水をはり、切った枝を1時間ほどさしておき水を吸わせる。

  • 1時間後に枝を挿し木用の15〜20センチくらいの長さにカット。三節程度。

  • 下段の葉は付け根からカット。

  • 中段の葉は半分くらい残して先をカット。

  • 上段の葉はカットせずにそのまま残し。

  • 土を入れたポットにさして水を大量にあげて完了。



■12月10日の状況

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11本中、葉が残ってるのが6本。

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7本中、葉が残ってるのが3本。
手前の4本は別のサガリバナという木の挿し木。そっちは全滅。。

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11本中、葉が残ってるのが3本。

合計29本中、葉が残ってるのが12本。40パーセント程度の確率。なんか、今のところそんな悪くない気もするがどうだろう。
3週間経って枯れるやつはすでに枯れてるし、いま残ってるということはそれなりに水を吸って過ごせているということ。これはこのままいけるんではないのか?
ここから新芽が出てくるところまで行けるのか?うーん、これは期待。
また経過は記録付けるとして、今日はここまで。

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