コーヒーの栽培について

[コーヒーの木の育て方] 元気に育てるための5つのポイント

いきなりですが、下記がコーヒーの木を元気に育てるために気をつけるべき5つのポイントになります。

  1. コーヒーの木を買ったら早めに植え替える。
  2. 外からの日差しが半日程度差し込む窓際か、ベランダの日の当たらない場所に置く。
  3. 鉢はできるだけ深さのあるものにする。
  4. 軽石や鹿沼土をまぜて排水性を高める。
  5. コーヒーの木の元気がなくなってもそれは「一時的」かも。根気よく育てよう。

ホームセンターやダイソーなどの100均などで購入されたコーヒーの木に「実がつけたい」「実を収穫してコーヒーを飲みたい」と考えている方は、下記を読んで5つのポイントに気をつけて育ててみてください。

コーヒーの木を買ったら早めに植え替える

コーヒーの木の植え替えは「早いほうがいい」です。それは、買ったコーヒーの木をそのままにしておくと根がどんどん伸びていってしまうから。

コーヒーの木は「直根性」といって、真下にまっすぐ根が伸びていくタイプの植物になります。その根が曲がったり絡まっている状態だと栄養を吸いづらくなり木が弱ることがあります。

根をまっすぐに伸ばす

上記の情報は受け売りの情報ですが、海外の生産地にて長年従事された方の情報ですので確かなものです。

ですので、お店から木を持ち帰ったら「できるだけ早め」に植え替えて根がよく伸びるようにしてあげるのがよいでしょう。

100均やホームセンターで買えるコーヒーの木の「根」はどうなっている?

100均やホームセンターで買えるコーヒーの木を見ると、あまり深くない鉢 (ポット) に入れられていると思います。

ホームセンターのコーヒーの木

コーヒーの木は、発芽して葉が4枚程度の段階で、根は15cm程度まで伸びた状態になると言います。

発芽して葉が2枚のとき。すでに9.2cmまで伸びている。

前述の「ホームセンターで売られているコーヒーの木」の根はすでにポットの深さよりも伸びている状態のはずで、おそらくはポットの中で根が渦巻いている状態になっているはずです。
(近いうちに実際に購入して確認します。)

やはり早めに植え替えるとよさそうです。

コーヒーの木を植え替えるのは、冬や夏はやめたほうがいい?

できるだけ早めにと言っても、30度を超えるような夏の暑い時期や、5度を下回る寒い冬の日は植え替えるのは避けましょう。

植え替えるだけでも木に負担がかかるはずなので、植え替え後に過酷な環境になるような気温ならば控えておいたほうがよいでしょう。

できるだけ背の高い (深い) 鉢を選ぼう

本来コーヒーの木は60cm程度まで根が伸びるので、鉢も60cm以上あるものを選ばれるとよいです。

60cm以上の深さの鉢となると全体に相当の大きさになりますので、素材としてできるだけ軽いものがよいでしょう。

コーヒーの木を育てる「土」は排水性が高い状態にする

コーヒーの木はもともと山の斜面で育つ植物です。山の森の中は、大小の岩や小石があり、かつ斜面で排水がよい状態を好みます。

基本的にはホームセンターで売っているような果樹用の培養土でよいかと思いますが、その培養土をベースとしてそこに軽石や鹿沼土などをまぜて排水性を高めてあげるとより良いでしょう。

鉢の底の方にはコーヒーの木が大きくなったときのために元肥を入れておきましょう。室内で動物の糞などの堆肥を利用するのは難しいと思いますので、油かすなどを入れておくとよいでしょう。

コーヒーの木は日陰を好みます。日光が当たるのは数時間の場所で

植物ですのである程度の日光は必要になりますが、外からの日差しは数時間程度で十分です。少しの間日光が差し込むような窓際の室内であったり、ベランダだとしてもあまり日の当たらない場所に配置してあげることで良いと思います。

普段はベランダに置いておいて、特別に暑い日や寒い日などは部屋に退避できるとよいでしょう。

終日ずっと日が当たるような場所には置かないようにしてください。葉が焼けてコーヒーの木が弱ってしまいます。

コーヒーの木の元気がなくなってもすぐには諦めないほうがいい

コーヒーの木を育てていると、なぜかコーヒーの木が元気がなくなることがあります。葉の色が茶色くなって落ちてしまったり、葉がしおれてしまったり。

コーヒーの木の元気がなくなる原因は下記の2パターンがあると考えています。

  1. 根がしっかりと育っていないので、基本的にずっと元気がない」というパターン
  2. 厳しい環境にさらされて一時的に元気がなくなっている」というパターン

前者は、苗の時点で根が切れてしまったり曲がっていると、木が大きくなっても3年目ごろから元気がなくなっていくようです。弱っていくスピードは木によって異なると思いますが、基本的に復活することはないと思いますので諦めて買い替えたほうがよいでしょう。やはり「根」というものが生物として根本的に重要ということですね。

後者は、一時的に弱っているだけで、環境を改善すると回復することがあります。自分の過去の経験としても、葉が日に焼けてほとんどの葉が落ちて弱っていた木が、日陰のひんやりとした場所に移してあげることで、数カ月後に新しい葉が出て復活した例があります。コーヒーの木は、華奢な見た目のわりに強さも持っているので信じて待ってみるのも手です。

実際にホームセンターで買ったコーヒーの木から収穫できています

自分の実際の経験をお伝えすると、自分が5年前にホームセンターで購入したコーヒーの木は現在このくらいまで大きくなっています。

上は遮光のネットで日を遮っています。直射日光は全く当たっていません。

花も咲き2年連続で実がなっていますし、その実を収穫し自分で焙煎して飲んだこともあります。購入時に品種名が書かれていなかったので品種名は分かりませんが、赤い実がなりました。

ただ、このコーヒーの木は地面に植えています。地面に植える環境がある場合は地植えのほうが根の成長のためには良いかも知れません。

まとめ

  • コーヒーの木を購入したら、できるだけ早めに植え替えよう。
  • 根が伸びるので、鉢は60cm以上のもので育てよう。
  • 排水性の高い土で育てよう。
  • あまり日が当たらない場所で育てよう。
  • 木の元気がなくなっても根気よく育ててみよう。

これを読んで「自分もコーヒーを育ててみようかな」という方におすすめなのは、復数の本数を試した方がよいです。

基本的に失敗することが多いので、色々試して色々失敗することで成功に近づくと思います。がんばりましょう!